自分自身のアピールしようと考えている皆さん、こんにちは。
このセミナーをご紹介するに当たって、私の過去のお話しにちょっとお付き合いください。
このページの始めのほうで、「自分をアピールすることが下手な人が多い」と書きましたが、なにを隠そうこの私自身こそ、その「自己アピールが下手な人」の最たるものだったのです。
根っからの出たがり屋であったものの、人見知りが激しかった私は、人付き合いに苦労しました。
学生時代なら時間をかけて徐々に慣れていくことも出来ますが、仕事となると、人見知りだなんていってられません。取り扱うサービスや商品はもとより、自分自身も含め、しっかりビジネスの相手にアピールしなければいけません。
しかし、初めて会う人に対して、そんなアピールなんて、とてもじゃないですが出来ません。ちょっとでも気を抜くと、緊張してモジモジしたり、口ごもってしまったりといった状態になってしまいそうになります。
これではいかんと、頑張って話をするのですが、見知らぬ人と接する緊張と恐ろしさに負けまいという気持ちが勝ちすぎた上に、出たがり屋の性格も顔を出し、結果強引なアプローチをしてしまい、かえって相手に引かれてしまうことがしばしばありました。
自分を売らなければ、商品を、サービスを売らなければ……。こういう気持ちに追い立てられながら、上滑りのアピールを行い、成果が出ずに落ち込む、という悪循環を、私は20代から30代にかけて、ずっと続けて来たのです。
その中で一番大きな挫折を体験したのは、2003年、独立後に初めて行ったセミナーでした。自分の禁煙体験から生み出したプログラムでしたから、内容に自信はありました。しかし、参加者の前に立った私の話は、参加者に全く伝わらなかったのです。
参加者は私の話に首をかしげ、終始冷ややかな空気が会場に流れていました。そして、セミナー終了後のアンケートには「あなたの自己満足に付き合わされた気がした」「もう連絡しないでね」といった、厳しいコメントが書かれていたのです。
ここまで手痛く打ちのめされた私は、ようやく「自分が伝えたいということだけにとらわれたアピールの問題」に気付かされたのです。そして、本当に人に伝わる話し方とは何かということを、真剣に考え始めたのでした。
今回の講座では、私が今までたくさんの厳しいフィードバックをもらってきたプロセスから学んできた、聞き手に受け入れられる自己アピールの方法を、ぜひ皆さんに伝えていきたいと思います。