企業研修などで、リーダー層の方たちのお話を聞いていると、けっこうな数の方たちが、メンバーを育てることに悩んだり、疲れていらっしいます。
まあ、確かに、人を育てるのは、簡単なことではありませんから、そうなってしまうのは、無理もありません。
しかし私は、リーダーは、人を育てる事に時間とエネルギーを奪われてはいけない、と考えています。
なぜなら、リーダーに与えられた基本的な役割は、
「チームで、目指す・求められる成果を生み出すこと」
であり、人の育成は、その役割を果たして行くための、たくさんある仕事のうちのひとつでしかないからです。
チームで成果を出していくためには、たくさんのエネルギーを使います。
チームメンバーを育てること以外にも、ビジネスの戦略・戦術を考えたり、仕組み作りに取り組んだり、組織のリーダーであれば、他部署との連携や社内調整などを行う必要も出てきます。
また、経営者であれば、今後の事業展開のための思索や活動などにも取り組む必要があります。
そういった、多岐にわたる仕事をするリーダーにとって、活動の元となる、自分自身の時間とエネルギーは、非常に貴重なものなんですよね。
その貴重な時間とエネルギーを、メンバーに奪われてしまっている、というリーダーが少なくないのです。
なので、もしあなたがリーダーの立場にいて、この私の話に思い当たるところがあるようでしたら、ぜひ、あなたの大切な時間とエネルギーを、メンバーに奪われないようにして下さい。
といっても、誤解しないで頂きたいのですが、私は、
「メンバーなど育てなくてもいい」
と言っているわけではありません。
やはり、組織は人で動いていますから、チームメンバーを育てる、ということは、必要かつ重要な事です。
だから、
【人の育成に、無駄に時間とエネルギーを奪われる】
のではなく、
【人の育成に、有効な形で時間とエネルギーを注ぐ】
ようにしていかなければいけないのです。
では、そのためにはどうしたらいいか。それは、
【今その人に必要な成長要因は何かを見極め、それを適切な形で提供する】
ことです。
人の成長には、それなりのステージがあります。
そのステップを踏んで行けば、無駄に時間とエネルギーをかけなくても成長して行くのですが、そのステージを無視して成長させようとすると、お互いが疲弊するだけです。
例えて言うなら、生まれたばかりの赤ちゃんに、元気になってくれと、厚切りステーキを与え、全然食べてくれなくて途方に暮れる、なんていうことを、結構皆さんやっってしまっています。
赤ちゃんの時には、赤ちゃんがきちんと消化吸収できるものを提供しなければ、ちゃんと育たないわけです。
人の成長を、その人の意識と行動を変えて行くこと、と定義するならば、その意識と行動の変化にもまた、それなりのステージがあり、それを理解することで、最小限の時間とエネルギーで、人を育てる事が出来るようになるのです。
私自身、元々は禁煙セミナーからスタートし、その後、一貫して、人の意識と行動を変える、ということをテーマにした活動をし続けていました。
最初は、思うように変化を生み出すことが出来なくて、それに心奪われ、時間とエネルギーを奪われていました。
しかし、試行錯誤を繰り返して行き、結果、人の意識と行動は、5つのステージを経て変わっていく、ということがわかってきました。
そして、そのステージごとに、必要なアドバイス、環境、メッセージなどを
提供する事で、無駄に時間やエネルギーを奪われることなく、人の成長を引き起こすことが出来るようになりました。
もちろん、時間とエネルギーは使っていないか、と聞かれたら、それなりには
使っています。
ただ、それは、相手に奪われている、という感覚では無く、
【適切な時間とエネルギーを、自分から相手に注いでいる】
という感覚なんですよね。
で、この感覚こそが、人を育てる際に、もの凄く大切なことになるんです。
なぜなら、相手に時間とエネルギーを奪われている、と感じているときの、
こちらの心情は、
【自分は被害者であり、相手は加害者であり悪者】
という状態になっているから。
ある意味、憎しみを抱きながら相手を育てる事になってしまいます。
しかし、そんな心情を持ったまま、相手を満足に育てることは、非常に難しいでしょう。
ところが、時間とエネルギーを注ぐ、という意識を持つと、被害者意識ではなく、
【相手に対して愛情を注ぐ】
という意識に変わってきます。
相手の成長ステージを無視して、無駄な時間とエネルギーを使い、成果が出ないからとイライラして、相手に時間とエネルギーを奪われた、と被害者意識を持って恨みながら関わるか。
それとも、
相手の成長ステージを理解し、そのステージにあった、成長する可能性が高い、適切な関わり方に、愛情を持って時間とエネルギーを注ぐか。
どちらが、人がより成長するかは、一目瞭然でしょう。
では、その5つの成長ステージとは何か?
その各ステージにおいて、どのような関わり方をすれば良いのか?
この講座では、このフレームワークを皆さんにお伝えします。
講義と質疑応答を行うセミナーにして
お伝えするのが、今週開催される、
「リーダーシップコミュニケション講座」
であります。
今回の講座では、通常の企業研修で研修の満足度が97%越えをしている内容のものから、一番のキモとなる部分を抜粋してお伝えするものです。
この研修、強制参加型のもので、受講者は主体的ではなく、受身的、人によっては、否定的な気持ちで受講することも不思議ではない、というもの。
そんな研修でも、これだけの満足度の数字を出し、実際に参加者の意識と行動も変わっているがゆえ、リピートも続く。
そういう現象を引き起こしているのもまた、上に書いた、成長のステージを理解した上で
【彼らの意識と行動の変化をきちんと設計している】
からであります。
ということで、このセミナーは、人を育てる立場にいるリーダーの方の中で、特に以下のような方にお役に立つ内容となっています。
・上手く指導出来ない部下を抱えている
・もうひとステージ成長させたい部下がいる
・人の意志と行動を変える仕組みを知りたい
これらの組織リーダーの方に加え、
・直接部下育成に当たっている経営者の方
・自らの専門性でクライアントを育てる立場にいるコンサルタントの方
などにもお勧めできます。
セミナーは3時間で、前半は
・人の意識と行動が変わる仕組みとは?
・人の意識と行動を変えるために知っておきたい5つのステージ
・相手の意識改革/行動変容を起こすための、コミュニケーション方法
について、講義形式でお話します。
また、後半は、皆さんの質問やリアルな悩みに対して、ディスカッションを通じながら、具体的にお答えします。
講義、プラス、グループカウンセリング、ということで、研修ならば1日40万円、個別のカウンセリングならば、1時間3万円を頂いている内容のものを、今回のセミナーでは提供させて頂きます。
また、最後に、今回の学びを、「知る」という知識レベルにとどめるだけでなく、「使える」レベルになれるような、トレーニンググループや、コンサル
ティングのご案内も、併せてさせて頂きます。
そのため、上記のように、それなりの金額になる参加費を、今回は、私のサービスを紹介させて頂く、ということで、参加費は、4,000円とさせて頂くことにしました。
なので、人を育てる立場にいる方で、課題や悩みをお持ちの方は、是非この
機会に、解決の糸口を見つけに来て下さい。
株式会社マイルストーン
代表取締役
自ら開催する「自己変革セミナー」で、参加者に行動変容を起こすための指導法を確立。
その結果、参加者の80%が48時間以内に自らが決めた新習慣を行動に移すセ
ミナーとして注目を集める。
その後、行動変容のプロセスを明らかにし、研修プログラムの構築方法として体系化。
「高品質セミナー作成講座」として提供。コンサルタント、研修講師、大学教員など教えるプロが多数参加。著名講師の間で評判となる。
それ以来、講師やコーチ、コンサルタントなどのプロフェッショナルの方たちに向け、カリキュラム構築に関するコンサルティングを行う。
2007年には、企業向けプログラム「セルフリーダーシップ研修」を開発。
現在は、リーダーおよび若手社員を対象とした企業研修講師や、組織活性化に取り組む企業経営者のコンサルティングも実施している。
担当した研修では、参加後、講師に実践結果や進捗メッセージを伝える参加者も多く、好評を得ている。
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